物事の捉え方を変えたい人に送りたい本

教養

戸田智弘さんの【ものの見方が変わる 座右の寓話】という本を紹介します。

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視野が狭まっているかも…と感じている方、新鮮な気付きが得たい方、またスピーチの内容に困っているという方にもぜひ読んでいただきたいです。

寓話とは

「寓話」とは、教訓や風刺を含んだ短い物語のことです。

動物や自然現象、架空の人物などを擬人化して登場させ、人間社会の道理や人生の真理を間接的に伝えてくれます。
直接的な説教では伝わりにくい内容でも、読者が登場人物に感情移入し、楽しみながら自然と教訓を学ぶことができます。

今回は、【ものの見方が変わる 座右の寓話】に収録された77の寓話のうち、私の好きな寓話を3つご紹介していきます。

事実は一つ、解釈はその人次第

「双子の運命」
過酷な環境で育った双子がいた。双子が30代になったとき、一方は父親と同じように薬物中毒に、もう一方は幸せな結婚をしていた。「なぜこうなったのか?」というインタビュアーへの回答は「あんな家庭に育った私に、これ以外の何ができるというんだ!」と2人とも同じであった。

過酷な環境で育ったという事実は同じでも、事実の捉え方は同じではないことを突き付けられました。

自分の身に起こる事実は選べないかもしれませんが、その事実に対してどんな対応をするかは私たちが選ぶことができるのです。

競って悪者になる

「悪者ぞろいの家」
悪者ばかりの七人家族と、善い人ばかりの三人家族がいた。七人家族は仲睦まじく、三人家族は喧嘩が絶えなかった。七人家族の家では、茶碗が割れると「私の不注意だった」とお互いがわれ先に悪者になる競争をする。三人家族の家では「私は知らない、あなたが悪い」とお互いが善い人になろうと罪をなすり付け合うのだ。

「悪者の家は仲が良く、善い人の家は仲が悪い」という、言葉の誤りかと思われる所から話が展開される点に面白みがあります。
自責思考(悪者)と他責思考(善い人)、それぞれがどのような結果を招くのかということを直感的に分かりやすく教えてもらいました。

気が付いたらあなたも善い人になっていたりしませんか?

なるようになる

「一休和尚の遺言」
一休和尚が「一大事が生じたら開けるように」と一つの箱を弟子に残した。長い歳月の後に弟子たちが箱を開けると、中には紙が入っており「なるようになる。心配するな」と書かれていた。

「なすことをなせ」というメッセージが前提として隠れているのではないか、という著者の解釈にハッとさせられました。「なすべきことをせずに「なるようになる」と手をこまねいているだけでは駄目で、なすべきことをなさねばならない」と。

自分にできることをとにかくやる、そうすれば、力の及ばない領域はなるようにしかなりません。結果を受け入れるためにできることをやり切ってみましょう。

人生学んだもん勝ち

子供のころは自分というものが確立されておらず、良くも悪くも周りからの影響をたくさん受けて成長していきますよね。

大人になると知らず知らずのうちに物事の考え方・捉え方が確立されてきて、周りからの新しい意見を取り入れる機会が少なくなると思いませんか?

自分なりの生き方は心地よいものですが、国も時代も異なる様々な寓話から学ぶことで、ふと心が軽くなったり、ネガティブな思い込みに気が付けたり、人生をより豊かに穏やかにするチャンスを掴めるかもしれません。

大人の皆さん、ぜひ【ものの見方が変わる 座右の寓話】で楽しく世界を広げてみませんか。

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