松浦弥太郎さんの著書『僕が考える投資について』は、お金儲けのノウハウ本ではありません。
この本は、著者の広い視野と豊かな経験から、人生を豊かにするための「自分への投資」について教えてくれます。
日々の暮らしの中で「新しい行動指針」を見つけたい方、生き方を見つめ直したい方にぜひ手に取ってほしい一冊です。
投資とは、未来の自分を創造すること
「投資」と聞くと、株や投資信託といった金融商品が頭に浮かぶかもしれません。しかし、松浦さんが教えてくれる「投資」はまったく別のものです。
それは、「自分はどんな人間になりたいのか?」というビジョンを描き、その実現のために、日々の生活をどうデザインしていくか、という問いです。衣食住、仕事、遊び、学び。これらすべてが、未来の自分を形作る大切な「投資」なのです。
この本を読めば、最もリターンが期待できる生き方としての「投資」の考え方を学ぶことができます。
使いっぱしりの精神で
この本には、職場での直接的なノウハウは書かれていません。しかし、著者の考え方に触れて自分の思考をアップデートすることにより、仕事への向き合い方は変えられることに気づかされました。
印象的なのは、松浦さんが10代の頃のエピソードです。「誰よりも優秀な使いっぱしりになろうとした」という言葉に、「仕事が合わない…」と消去的な姿勢で仕事をしていた私は胸を打たれました。
技術力が優れている人や、プレゼンがうまい人はたくさんいます。だからといって、「自分には大したことはできない」と小さくなる必要はありません。周りの人を見て、「どうすれば役に立てるか」「どうすれば喜んでもらえるか」を考えることで、自分にしかできないプラスαの行動が生まれるのです。
その小さな一歩を踏み出す勇気を与えてくれたのが、この本でした。
プラスの循環を生み出す
私も忘れがちですが、あなたの「当たり前」は、他の人にとっても当たり前ではないのです。
少しだけ勇気を出して行動してみてください。たとえ小さなことであっても、見てくれる人、気が付いてくれる人がいます。
何より、行動することで自分自身の心の持ちようが変わります。
「どうすれば役に立てるか」を意識して行動するようになってから、自分にないものを考えて落ち込む時間よりも、できることを探す前向きな時間が増えました。
周りの人を喜ばせようとした行動が、やがて自分自身をも勇気づけてくれる。
そうして生まれた素敵な循環こそが、人生を豊かにする鍵なのです。
自分と向き合い、豊かな人生を創る
この本に描かれている著者の生き方は、私たちには手の届かないスケールだと感じるかもしれません。
しかし、大切なのは、その生き方や考え方に触れて「自分は何を感じるか」「どう考えるか」と、自分自身と向き合うことです。
「人は自分の常識の中でしか生きていけない」周りをみてこんな風に感じたことはありませんか? 松浦さんの思想に素直に感化され、それを自分自身の変化につなげることができれば、きっとより豊かな人生にすることができるでしょう。
「気づき」は一生ものの財産です。
ぜひ、『僕が考える投資について』と共に、これからのあなたの人生への投資方法を考える時間を設けてみてはいかがでしょうか。
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